朝の冷え込みがいっそう厳しい季節になってきましたね。冷えを防いで元気にお過ごしいただくための情報をお届けします。

【管理栄養士】横原 夢見

寒くなると


一般的に、寒さを感じると血管を収縮させて、身体の熱を逃げづらくする働きがあります。しかしながら、シニア世代では体温調整機能が落ちて体内から熱が奪われやすくなります。また、筋肉量が減少しているケースが多く、熱を生産する働きも弱くなり身体が冷えやすくなる悪循環が起こります。

身体が冷えるとどのような弊害が起こってくるのでしょうか。例えば、筋肉がこわばり、身体が思うように動かず転倒のリスクになるかもしれません。また身体が動かしづらいがため、動くことが億劫に感じるかもしれませんね。

冷え対策に食材生活習慣とは

冷えを予防するためにも、筋肉の材料である十分なタンパク質摂取を心がけましょう。一食あたり、身体に吸収できるたんぱく質は限られています。一日3回、毎食片手に乗るサイズの肉類・魚類・たまご・酢・大豆・大豆製品・乳製品を摂るようにしましょう。

その他、「身体を温める食材」、「身体を冷やしてしまう食材」をご紹介します。寒い時期は、身体を温める食材を意識して摂取することと合わせて、身体を冷やす食材の多量摂取にも注意が必要です。

体を温める食材かぼちゃ・かぶ・ごぼう・玉ねぎ・生姜・ネギ・にんにく・玄米など
体を冷やす食材トマト・きゅうり・なす・セロリ・レタス・かき・なし・バナナ・マンゴー・スイカ・砂糖など

また、食事と合わせて意識したいのが運動です。身体が冷えてしまう前に、普段からラジオ体操など室内でもできる運動で身体を動かす事を習慣化させておきたいものです。

服装は首・手首・足首を温めるような衣服を着用し、衣服の素材は吸湿性の良いものが望ましいです。重ね着をして、こまめに脱ぎ着をして体温調節をしましょう。汗をかいて冷やさないようにも気をつけましょう。

入浴時には、高い温度では手足の細い血管が広がりづらく、身体の芯まで温まるのが難しいため、38~40°cのぬるめのお風呂にゆっくりつかると良いでしょう。

食事や水分摂取でむせこむことはありますか?次回は安心した食生活を送っていただくために誤嚥についてお話しします 。


この記事は、宅配クック123の会報誌「あはは」で、専門家(管理栄養士)の視点から「栄養」について書いていただいています。

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