離れて暮らしている親の介護で、ヘルパーさんに訪問してもらったけど、「カギがかかっていて、サービスに入れません」 そんな電話が介護事業所からかかってきた。

でも今は、仕事中だし、どうにも動けない。

こんなケースで、困ったことって、ありませんでしたか?

今回の記事では、「親がカギを閉めてしまって、サービスに入ってもらえない」といった悩みに答えていきます。

私どもの地域でもこのようなケースはよくありますが、少し工夫をする事で、問題を解決することが出来ています。

たとえ、高齢になって「カギの開け閉め」が上手くいかなくなってきた場合でも、「キーボックス」を上手く使う事で、適切にサービスを受けることが出来るようになります。

そんな「キーボックス」につて、下記の順に、わかりやすく説明をして行きます。

キーボックスがあれば「適切な介護サービスが受けられる」

高齢になるにつれて、心身の機能は衰えていきますので、通常の生活を維持する事が難しくなる事があります。

そうなると、介護サービスを利用する事になりますが、当然、サービスの提供を受ける為には、訪問介護サービスの「ヘルパー」や、場合によっては配食サービスの「配達スタッフ」が、部屋の中に入る必要が出てきます。

しかし、介護を必要としている高齢者の中には、玄関に出て「カギ」を開ける、といった動作が困難なケースもあります。

また、高齢者は耳が遠くなっている方も多いので、テレビの音量も大きくなりがちです。その為、「電話」や「インターホン」の呼び出し音が聞こえない、といった事が起きるのです。

そうなった場合、カギを開けて貰えず、中に入ってサービスを提供する事が出来ず、事業所からご家族へ連絡を入れる事になります。

しかし、ご家族の方も仕事中で、すぐには動けなかったりするのです。

そのような時でも、キーボックス」が設置されていれば、必要時に各スタッフが「カギ」を取り出して中に入れますので、適切なサービスを提供することができます。

このキーボックスの中に「カギ」を入れておく事で、「暗証番号を共有している」ヘルパーや、配食サービスのスタッフが、中へ入ることが出来ます。

キーボックス内は狭いので、カギに「キーホルダー」を付けてると、しまいづらくなります。
使用後は、暗証番号の「1つずらし」はせず、「0000」か、ランダムに崩す様にしましょう。

配食サービスでキーボックスは、「こんなケースで使われている」

キーボックスは、いろいろなケースで利用されていますが、配食サービスでの代表的な利用パターンは以下のようなものです。

  1. 寝たきりで、ベッド横まで搬入する必要がある。
  2. 退院間もなく転倒リスクがある為、リビングまで搬入。
  3. 耳が遠くて「呼鈴」が聞こえない。
  4. 呼鈴で応答が無い場合、「安否確認」するため。
  5. 認知症により、「カギの開け閉め」が適切に対応できない。

キーボックスの「メリット」と「デメリット」

次に、便利な「キーボックス」にも「メリット」がある反、やはり「デメリット」もあります。

【メリット】

  1. 中で倒れていた場合、早期に発見してもらえる可能性が高い。
  2. 緊急時にカギを壊さなくても中に入れる。
  3. 常に在宅での適切な介護サービスを受けられる。

【デメリット】

  1. 家族以外の人が出入りする機会が多くなるので、「貴重品の管理」は対応する必要がある。
  2. 防犯レベルが、一定程度下がる。
  3. 本人が「スタッフの出入り自体」を嫌がる。

上記の通り、キーボックスを利用する場合、家族以外の人が出入りするようになりますので、「通帳や現金・貴重品を家族が管理」したり、「金庫に保管」したりといった対応が必要となってきます。

また、可能であれば「キーボックスの設置場所」もなるべく目立たない場所の方が安心です。「暗証番号」は簡単に変更する事ができますので、「定期的に暗証番号を変える」ことで防犯レベルを上げる事が出来ます。

そして何より、人によっては「家に入られる事への抵抗」があって、スタッフの出入り自体を嫌がるケースもあります。そういった場合は「何のために出入りして貰うのか」を、しっかりと本人に説明して納得をして貰う必要があります。

「安否の確認」や、「服薬のサポート」「各種介助」「配食サービス」など、必要があってサービスを受けるのですが、やはり交換条件として、受け入れるべきデメリットな部分は出てしまうものだと思います。

キーボックスの「設置場所」

次に、キーボックスの設置場所ですが、住まいの状況によって様々。出来ればなるべく目立たない場所を選びたいところです。参考に代表的な設置場所を上げておきます。

  1. ドアノブ
  2. 窓の格子
  3. ガス管
  4. 排水管の固定金具

上記のパターンが多いと思いますが、自転車の「チェーンロック」などと組み合わせると、設置場所の選択範囲が大幅に増えます。環境に応じて工夫してみましょう。

巾着袋などで、カモフラージュするのも、1つの方法です。

キーボックスの「値段の目安」

一般的なタイプで、大体2000円~3000円くらいです。主に「ホームセンター」や「インターネット通販」から、購入することが出来ます。

まとめ

「キーボックス」は防犯上の問題も「ゼロ」ではありませんが、それ以上に緊急時に対応出来たり、日常でも適切にサービスを受けることができたりと、「メリット」の方が遥かに大きいと思います。

妥協すべき点などもありますが、全ては本人の為になる事です。

知恵を使いながら「キーボックス」を上手に利用する事で、「住み慣れた家で、長く生活をしていく」大きな助けになってくれるのではないでしょうか。


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