最近親が、食事中に「むせる」ようになってきたけど、食事で何かいい方法ってあるのかな?

そんな心配や疑問を持たれたことって、ありませんでしたか?

もし今、そんな疑問をお持ちでしたら、ここで紹介する内容を読んで頂くことで、状況に応じた方法を選ぶことが出来るようになります。

実際に私たちは埼玉県の朝霞市・和光市・新座市で配食サービスを提供していますが、多くの方が問題を解決できています。

この記事では、現状の確認すべき点や注意点、そしてどのような食事を取ればいいのかをお伝えしていきます。

しっかりと、ご理解をいただく事で、今お持ちの「食事の心配」はかなり軽減できると思います。

それでは、下記の順に沿って、わかりやすく説明をして行きます。

【目次】

  1. 年齢と共に大きくなる嚥下障害のリスク
  2. 嚥下障害の確認ポイント
  3. 嚥下障害による低栄養のリスク
  4. 嚥下ピラミッド
  5. 軽度の嚥下障害なら、配食サービスが便利
  6. まとめ

年齢と共に大きくなる嚥下障害のリスク

私たちは普段、当たり前のように食事をとっていますが、改めて「食事の目的は何か」を考えてみると、2つの大きな目的があります。

それは「健康を維持すること」と、「食事を楽しむこと」です。

食事は、ただ生きる為に摂取するだけではなく、多くの人にとって、生活を豊かなものにしていく「楽しみの一つ」なのです。

ですが、高齢になるにつれて、筋力の低下歯の欠損入歯の不具合などで噛んだり、飲み込んだりするのが困難になってくるケースがでてきます。

さらに、誰にでも飲食中に、気管に入ってむせることがあると思いますが、若い人の場合は、咳で肺から出すことが出来ます。

しかし、筋力の弱ってきている高齢者の場合、うまく外に出せず肺に留まり、「誤嚥性肺炎」になってしまう危険性がありす。

肺炎は高齢者にとっては命に係わる病気ですが、肺炎のうち約80%が「誤嚥性肺炎」と言われているのです。

嚥下障害の確認ポイント

一度、「嚥下障害」の兆候が出ていないか確認をしてみましょう。次のような症状が増えてきたら、先ずは病院で検査をして貰うと良いと思います。

  • 最近、よく食事中によくむせる
  • 食事中や食後によく咳が出る
  • 食べ物がのどにつかえる感じがする
  • 食べ物をお茶などで飲み込む
  • 飲み込んだ後も、口の中に食べ物が残っている
  • 食後に声がかれたりする

 嚥下障害は「脳卒中」が原因で起きることもあります。

嚥下障害による低栄養のリスク

このように、噛むこと飲み込むことが、上手くできなくなると、食事に対しての意欲が無くなっていってしまいます。

食欲の低下と共に食事の量が減ってしまうと「低栄養」の危険性も出てきます。

「低栄養」になると免疫力も低下していきますので、益々感染症などの危険性が高まってしまいます。

そうならない為に、食事を食べやすいように刻んだり、「とろみ」を付けたりなど、食べやすい工夫をする必要があるのです。

嚥下ピラミッド

先ずは、症状と適した食事の目安となる「嚥下ピラミッド」というものがありますので、
下記の図をご覧ください。「レベル0」から「レベル5」があり、6段階に区分けされています。

コードはレベルに置き換えた場合の目安

次に、今の状況を確認していきます。「噛むこと」に問題があるのか「飲み込み」に問題があるのかを確認して、レベルに合わせた食事を選択していく必要があります。

レベル0(ゼリー状の食品)
均質性をもち、重力でスムーズに咽頭内を通過する食事。ざらつきや付着性は全くない。水分や果汁にゼラチン・とろみを加えて作る。
(ゼリー、など)
レベル1(ムース状の食品)
均質性をもち、ざらつきや付着性は少なく、粘膜にくっつきにくい食事。ねばつきの少ないゼラチン寄せなど。
(茶碗蒸し、など)
レベル2(ペースト状の食品)
均質性をもつが、レベル1に比べて付着性が高いゼラチン寄せなどの食事。ざらつきが多少ある。
(フォアグラムース、など)
レベル3(嚥下食)(舌でつぶせる)
不均質性のピューレを中心とした食事で、舌で押し付けた時に砕けないものや水分にとろみがあるもの。レベル2よりもメニュー幅が広がる。
(水ようかん・卵料理、など)
レベル4(介護食)(歯茎でつぶせる)
摂食・嚥下の時にうまくまとめて飲み込めない方に対応した食事。一口大でむせにくく、なめらか、パサつかないことが目安。
(こしあん・かぼちゃのやわらか煮、など)
レベル5(普通食)
摂食・嚥下障がいのある方には食べることが困難な、ごく一般的な食事。
(しいたけ・ロールパン・五目ひじき、など)

軽度の嚥下障害なら、配食サービスが便利

しかし、必要な食事形態がわかったとしても、このような「嚥下食」を自分で作るには、結構な手間がかかります。

やはり家族とは別に食事を用意しなければいけませんし、「刻み食」は、まな板や調理器具に接する面が多くなる分、衛生上のリスクも高くなります。

そして、やわらかく食べやすい食事に限定して料理をしようとすると、たいていの場合、レパートリーが偏り、同じ様なメニューになりがちです。

そうすると食欲の減退につながり、低栄養のリスクが出てしまいます。

この様に、いろいろな事を配慮しながら、毎回家族とは別に食事を作るとなると、料理を作る人にとっては、かなりの負担となってしまいます。

そのような場合に便利なのが「配食サービス」の利用です。多くの業者で、だいたい「レベル3」くらいまでの商品を取り扱っています。

噛むのに問題がある方や、飲み込みに問題がある方用に栄養のバランス考えられた食事が用意されていますので、ご家族の負担を軽減するとともに、栄養についての点でも、安心して利用することが出来ます。

「あまり噛めない」や「上手く飲み込めない」など、状態を伝えれば、どの業者も個々に合ったお弁当を教えてくれます。

また、業者がたくさんあって、どこが良いのかわからない場合もあると思いますが、お近くの「地域包括支援センター」や「居宅介護支援事業所」のケアマネージャーに連絡すれば、相談に乗ってくれます。ケースによっては栄養士さんが直接指導してくれる場合もあります。

お近くの「地域包括支援センター」や「居宅介護支援事業所」がわからない場合は、市役所に聞けば教えてくれます。

まとめ

ここまで、「嚥下食」につてお話をしてきましたが、高齢者の飲食時の「むせ」などに、周りが気づいてあげて、早めに、「医師」や「ケアマネージャー」に相談する事が何よりも大切です。

そして、上手に「配食サービス」や「リハビリのサービス」などを利用する事で、本人もご家族も安心して生活を送ることが出来ます。

「食事を口から食べる」という事は、「健康維持」のほかに、「食事を楽しむ」という大切な部分も含まれています。

個々の状態に合わせた形状の食事で、しっかりと栄養を摂り、トレーニングを続けることで、「自分で食事をする」という事を、長く続けていくことが出来るのだと思います。