はじめまして。管理栄養士の横原夢実です。今月号より皆様がより健やかに、いきいきと暮らしていけるお手伝いをさせていただきます。少しでもヒントになることがあれば幸いです。これから一年間、よろしくお願いします。

【管理栄養士】 横原夢見

低栄養の1つの指標フレイル

低栄養の指標にはいくつか種類がありますが、「フレイル」という言葉は皆さん聞いたことがありますか。

フレイルの定義:老化に伴う種々の機能低下を元に、様々な健康障害に対する抵抗力が落ちている状態、すなわち健康障害に陥りやすい状態のことを指します。

  1. 体重減少
  2. 疲労感
  3. 活動度の減少
  4. 身体機能(歩行速度)の低下
  5. 筋力(握力)の低下

以上のうち、3項目が当てはまれば「フレイル」、1~2項目が当てはまる場合は「フレイル前段階」と定義されています。

診断項目で1項目以上該当してしまったとしても気落ちしないでくださいね。安心してください。と言いますのも、フレイルは可逆性、つまり対応次第で健康状態に戻れると言われています。毎日の生活の中で、まずは食事から見直してみてはいかがでしょうか。

フレイル予防の食事とは

数々の研究により、タンパク質、ビタミン D が十分に摂取できている高齢者の方々は、フレイルのリスクが低かったという報告が上がっています。

たんぱく質を多く含む食品:肉高菜卵大豆製品など
ビタミン D を多く含む食品:鮭サンマブリ卵きのこ類など

また買い物へ行く頻度も少ない、お一人で暮らしていらっしゃる高齢者の方々のお食事は、食品数や食事回数も少なく、食事バランスが崩れている可能性があるかもしれません。その他に、身体機能の低下や一緒に暮らしていらっしゃるご家族などの環境変化などによっても、自宅の食事内容は大きく変化していきます。

1日3回、毎日しっかり食べる」まずはこの基本を抑えることが重要かと思います。宅配食や店のお惣菜、冷凍食品なども有効に活用して食事内容の充実を図り、全体的な栄養の底上げができるといいですね。

次回はフレイル予防のためにもまずはしっかりエネルギーを取ることを目標としたお話をしていきます

【管理栄養士】 横原夢見


この記事は、宅配クック123の会報誌「あはは」で、専門家(管理栄養士)の視点から「栄養」について書いていただいている物です。

私たちの店舗では、埼玉県の朝霞市・和光市・新座市に配食サービス(宅配弁当)を提供しています。

地域の皆様の健康寿命を延ばすため、知識の面、そしてサービス面で、何かしらのお手伝いが出来れば幸いです。

宅配クック123朝霞・和光店